看護師は、バーンアウトに陥りやすい職業だといわれます。その理由の1つが、看護師の仕事が感情労働であるからだとされています。看護師は、病院や医療施設で患者と直接接する仕事を担当しています。患者は病気や怪我で不安や痛みを感じており、看護師にはその心理的な支援も求められます。看護師は患者の感情に共感し、励ましや支えを提供する必要があります。
また、緊急事態や患者の状態の急変など、看護師はストレスの高い状況にも直面します。一方で、患者やその家族との間で感情的なつながりを持ちながら、自身の感情を適切にコントロールする必要があります。例えば、患者の死亡や苦痛を目の前で見ながらも、プロフェッショナルな態度で安心感を提供するという難しい役割を果たします。
看護師は、患者の状態や感情に深く共感し、その一環として感情的な負荷を受けることがあります。患者の苦しみや悲しみを理解しようとする一方で、自身の感情との折り合いをつけることが求められます。これにより、看護師自身のストレスが高まることがあります。
看護師は、単に医療技術だけでなく、感情的なスキルやコミュニケーション能力も求められる職業となっています。患者との関わりを通じて感情的なつながりを築き、患者の健康と幸福に貢献する役割を果たしています。
このように、看護師の仕事は感情労働であるという一面をもっています。そのため、バーンアウトの状態になるケースも多くなるとされています。看護師のバーンアウトについては、【看護師に多い”バーンアウト”とは?】でもふれられているのでチェックしておきましょう。