バーンアウトになりやすい人には、特徴があります。しかしバーンアウトには、「個人的な要因」だけではなく「環境的な要因」も存在しており、個人的な要因が当てはまることなく環境が原因となってバーンアウトを引き起こすことがあるので注意が必要です。ここでは両方の要因をまとめます。
個人的な要因をみると、「他人と深くかかわろうとする人」「評価が気になる人」「一つの仕事に対しストイックなまでに執着する人」「完璧を求めてしまう人」などが挙げられます。
他人のことを背負いこむことで情緒的な消耗につながることもありますし、仕事などで完璧を求めることや評価が気になる人は、自身が描いた理想と現実のギャップが精神的負担になることが分かっています。大きなプロジェクトが終わったのちに、次の目標設定がうまくいかず、自分を追い込むことも一つの要因となるでしょう。
環境的な要因も存在します。長時間労働による心身の疲労、どんなに仕事を頑張っても評価につながらない職場環境に対するストレスなども考えられます。明らかに個人の処理能力を超えるノルマが課せられる職場や、自宅でのリモートワークなどプライベートと仕事の区別がつきにくい環境で仕事中心の生活を行っている場合にもバーンアウトにかかりやすいといわれています。
とくに、自宅で仕事をしている場合、業務終了後に何をしていいかわからないケースやついメールチェックをしてしまうという場合は黄色信号です。こういった要因を考えることで、自分自身に対する予防策や職場環境を変える対策につながります。